ジブリの様なインテリアに憧れます。というお客様からご依頼いただきました。
今回はそのご依頼をいただいた中での思考回路的経験談です。
ジブリといえばどの様なインテリアを想像しますか?
木造レトロな構造物
デザイン性のある洋風な家具
様々な植物
色とりどりな小物
中にはたくさんの積み重なる書物
どれも使い古された家具やアイテムで構成されていて、再現しようと思うとなかなか難しいかもしれません。
ジブリの世界の様なインテリア空間は、そこに住む人の生活様式と積み重なった年月で滲み出る、完成されることのないものです。
現代のテイストで言えばインダストリアルっぽいけどそこまで男前っぽくなく、古き良き時代の無骨な中のモダンさ。
それでも家具のデザインや素材、配色などで近づけることができますので、少しご紹介したいと思います。
血液型じゃないです。m(__)m
構造の話なんです。
絵を描くときのイーゼルや、折りたたみの椅子など
何か作品が生み出される空間に無造作に置かれている木で作られたアイテム
昇降する為の機能部分が剥き出しになっている家具はインダストリアルな印象が強いものの
素材が木だからやわらかい印象。
テーブルはお部屋の中の存在感が大きく、椅子は目を引く物です。
これらのA型要素が入った物をセレクトすると、何か懐かしい様な
図工室の香り(?)がしてきそうな空間となります。
ファブリックに関してはインテリアの中で、木製家具と同じくらいの歴史と時代背景を物語るアイテムです。
技術が発達した近年ではプリントされたファブリックが様々なデザインで溢れてます。
ジブリの世界観は、世の中の様々な技術が発展途上な時代背景が多いと感じます。
織物の種類やデザインなど時代背景に100%合わせなくとも、
カーテンやクッション、ラグなどは、無地やプリントされたものよりも、刺繍された物やフリンジがついている
その手触りで、肌でデザインを感じられる物をセレクトすると、グッと世界観が変わります。
刺繍ならではの多色使いされたファブリックは、自然素材の家具たちとの相性も良く
カラフルな存在そのものがアートの様に引き立つと感じます。
どのインテリアにも共通することですが、照明は、1部屋1灯ではなく、間接照明を配置すると雰囲気が出る物です。
シーリングライトに対応したデザイン照明・ペンダント照明は様々にあります。
備え付けのシーリングライトではなく、それらで光を演出しましょう。
ガラス細工や自然素材で作られたシェード(カバー)からは陰影を楽しめるものもあります。
お客様からご依頼をいただく際
この様にしたい、こんなデザインが好き、こんなインテリアが好き
と、ご要望をヒアリングします。
その中で、今回ジブリの様な雰囲気が好きです!とおっしゃってくださったお客様。
もちろんジブリの世界をそのまま真似してコーディネートすることはできません。
しかし、その人の中で好きなテイストがあり、それがたまたまジブリという言葉で表現され
その表現を自分なりに解析した結果
A型要素の入った家具
時代背景を物語る織物
少し薄暗いライティング。。。
技術の発展とノスタルジック
何かを生み出せそうな空間
ジブリらしさとはアトリエ感なのでした。
ジブリらしくアトリエ感を演出するために
今回の記事ではその要素と効果などを魔法と表現しましたが
アトリエ感だけに関わらず
理想のインテリアをじっくり観察して
解析して
答えと方向性を見つけ出す事で
おのずとセレクトしたそのインテリアが
本当に魔法をかけてくれるのではないでしょうか♪
最後まで読んでくださりありがとうございます♪
yuum design
インテリアコーディネーター|yuko