デザイン独学・未経験からスタートしたインテリアコーディネーターが、方法や経験を発信していきます!

アイノとアルヴァ二人のアアルト|世田谷美術館

少し時間が経ってしまいましたが、2021年3月30日

世田谷美術館にて開催されている、〝アイノとアルヴァ二人のアアルト〟展に行ってまいりました。

(緊急事態宣言の影響で、一時閉鎖してしまいましたが、6/1より再開しているとのことです。)

▶︎公式HP

実は子供の春休みという存在をすっかり忘れておりまして。。。。

チケットはオンライン予約制なので慌てて小4娘の分も取りました^^;

パイミオチェア|結核患者への身体配慮

アアルトの家具・アクセントクロス やカーテン・ラグなどレンガ色で統一されたコーディネート

アクセントのブラックがスパイスの様に効いて洗練された空間となっておりました。

パイミオチェアは実際に座ることができました。

(小4女子、ニヤニヤしながら座ってました。。。。)

パイミオチェアは家具デザイナーとしてアアルトの名前を一躍有名にした存在です。

このパイミオチェアは、パイミオのサナトリウムの為に作られたことは有名ですが

結核患者の為に作られた椅子ということは今回初めて知りました。

長期間の療養に掛かる身体への負担や、深く腰掛けることで呼吸がしやすくなるという配慮からこの形なのですね。

暮らしや生活だけでなく、障害社会福祉や社会貢献に対して深く関わり続けたアアルトは、その後保育施設の為子供の家具や

病院内で使用するランプやドアハンドル・洗面台まで設計していきます。

ランプやハンドルは美術館で見ることができました。(写真は撮影不可エリアでしたので撮れませんでした。)

▲水が飛沫しない設計の洗面台。なんだか今の時代にあってますね。

アルテック設立|暮らしを思う気持ちと家具の生産流通管理と

アイノとアルヴァは、ニルスとマイレの4人でアルテックという会社を立ち上げました。(1935年10月)

フィンランドの国民の暮らしのためのモダニズムを推し進めたい。

また、アアルト家具の販売や流通を管理する目的でもありました。

アルテックという会社名の由来は『芸術(art )』×『技術(technology)』とのこと。

そのアルテックが依頼を受けた、ヘルシンキ、マルミ空港内レストランのアームチェア。すごく年季が入ってます。

L-レッグを用いたテーブル・チェア。味わい深い色味です。

アアルト夫妻は木材による新しいデザインと継続的な生産性・実用性を求め続け

曲げ木の実験に夢中だったそうです。そして実験の末、L字加工の技術を習得しました。

チェアに関しては、たくさんの数を保管することができる様、そのL-レッグをずらし重ねることでスタッキング仕様としました。

このL-レッグは、大規模生産へ向けての画期的な飛躍だったそうです。

当時、木がグネッと曲がっているビジュアルもきっと斬新で新しい風景だったのでしょう。

子供用の折りたたみ式ベッドです。

たくさんの子供たちが並んで寝ている写真が可愛かったです。。。。。。!

アイノは社会福祉に積極的でした。

フィンランドで児童福祉の体系が確率し、未就学児の為に健康管理や保育のための新しい施設が開設されたのです。

(保育園・幼稚園ですね。)

そのため、子供用の家具が必要となり、アルテックが依頼を受け、アイノ中心に展開されていきました。

アアルトのリビングルーム|自宅建設は実験

アアルトハウスのリビングルーム再現。

アアルト夫妻は、ほとんど手付かずの自然な土地を購入し、自ら設計・建設したそうです。

自身の家を建てるにあたり、そこには様々な実験が施されたとのこと。

壁仕上げに布・繊維・木材など異なる素材で仕上げたり、コンクリート床に直接木材を貼ったり、、、

この住宅は、事務所兼自宅として設計され、アアルトハウスは1936年8月に完成を迎えました。

室内は素材の使い方により、事務所と生活空間が緩やかに分けられているのです。

今から90年近くも昔のリビングとは思えません。

うねる壁|ニューヨーク万博博覧会再現

国際的な活躍となったアイノ・アルヴァ夫妻

ニューヨーク万博博覧会のうねる壁が再現されてました。

ゴールデン・ベルとアーロン・クッカ

アイノとアルヴァ、二人でデザインをしたガラス器、アーロンクッカは、このニューヨーク万博で初披露だったそうです。

アイノとアルヴァ二人のアアルト展を見ることができて。。。

今の時代当たり前に存在しているよく見かける家具たちは、歴史の上に成り立っています。

アイノとアルヴァが生み出してきた家具たちも、当時の曲げ木の技術の革新あってこそのもの。

技術力×素材×流通×ライフスタイル×社会

それらの中にアアルトの曲げ木技術と大規模生産、暮らしへの理想の熱い思いがあったからこそ実現されました。

北欧の自国で採れる木・その国の時代背景・社会・アアルトの考え

それらを知ることで、北欧インテリアがもっともっと好きになりました。

プロダクトデザインを知ることでインテリアが深まります。

シンプルながら洗練されているものには、きちんと意味があると

改めて深々と感じることができました。

アイノ・アアルト グラス『ボルゲブリック』

生活のどの場面・場所にあっても洗練されます。

おまけ記事|模型が子どもの興味を掴む

建築模型がたくさんありましたので、小学生でも楽しめました。(以下小4撮影)

アアルトハウス▽

マイレア邸▽

パリ万博博覧会フィンランド館▽

突然ズーム。この細かさが気になるらしく、すごいすごいの連発でした。▽

またまたズーム▽

ベイカーハウス学生寮▽


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この記事を書いた人
インテリアコーディネーター|小4と年長の子育て中|観葉植物・本・建築物・美術館・アート・イラストなどが大好きです。
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